GitHub Flavored Markdown(GFM)とは?

Markdown方言の全体像については以下の記事を参照のこと。

GFMとは何か?

GFM(GitHub Flavored Markdown)は、GitHubが開発・採用しているMarkdownの方言である。。GitHub上でのREADMEやIssue、Wikiなどに使われている形式で、CommonMarkをベースに以下のような拡張機能が加わっている。

CommonMarkでできること・できないこと

以下は、同一のMarkdown文書をCommonMarkとGitHub Flavored Markdown(GFM)でレンダリングした比較画像である。細かな違いが視覚的に理解できる。純粋なCommonMarkと比べて、基本的な整形記法に対応しており、現実的に使える方言として活用できる(純粋なCommonMarkでは表はチェックリストすら未対応)。

CommonMarkとGFMの比較

なお、この比較ツールの実装については以下記事に記してある。

GFMでの追加機能一覧

GFMがサポートしている主な機能を以下表に示す。

機能 GFMでの対応 サンプル記法
表(table) ✅ 対応 `
——– —-
内容1 内容2 `
チェックボックス ✅ 対応 - [x] 済み - [ ] 未完了
行内コード ✅ 対応 コード
シンタックスハイライト ✅ 対応 python\nprint("hi")\n
自動リンク(URL) ✅ 対応 https://example.com → 自動リンク
打ち消し線 ✅ 対応 ~~打ち消し~~ → 打ち消し
@メンション ✅ 対応 @username
SHA, Issue番号 ✅ 対応 #123, deadbeef(リンク化)
タスクリスト ✅ 対応 - [ ] task
HTMLタグ ✅ 部分対応 セキュリティ上、制限あり

結論:なぜGFMは実用で好まれるのか?

  • 表やチェックリスト、コードハイライトなど、日常的なドキュメントに便利な機能が揃っている
  • GitHubという大規模なプラットフォームでの利用により、事実上の業界標準となっている

Markdownの方言による違いが気になる場合は、より厳密な構造記述が可能な Asciidoc の導入も検討する価値がある。