30代のIT未経験社会人が、ITパスポート試験を受けてみた。その点数と受験体験を記録し、そこから先にどんなステップアップをしたのかを振り返る。
なぜ30代未経験の社会人がITパスポートを選んだのか?
入社以来、同じ仕事を継続して行ってきたが、転勤・業務変更の機会(強制)が生じた。仕事内容が変わるのにあたって、改めて自分を振り返ってみると、資格などの対外的な評価がほぼない状態で30代に突入してしまっていた。この反省と焦りから、本腰を入れて資格勉強を進めたいと思い、まずは、いつでも試験を受けられて簡単な資格から、ということで、ITパスポート試験を受験した。
社会人がITパスポートをノー勉で受けた結果
受験の志はあったものの、受験勉強をろくにせずに、思い立ったが吉日で最短の日程を申し込んだ。当然、ろくに勉強しないままの受験となった。言ってしまえば、受けることそのものが目的だったとも言える。
ITパスポート試験当日の雰囲気(年齢層や服装は?)
CBT形式の為、他の受験者が同じ試験を受けているのかも分からないが、やはり学生が多いように感じられた(後に応用情報技術者試験を受けた際には、年齢層の違いを明確に実感した)。そのため、自分が場違いで恥ずかしい感じがしたのも事実である。
なお、「ITパスポートを社会人が受けるのは恥ずかしいのか?」というテーマについて、より深掘りした別記事もあわせて読んでみてほしい。
合格スコア公開|ITパスポートで自分の実力を知る
試験結果は以下の通り。自分としてはそこそこ取れたつもりだったが、配点を見ると「この程度でも3割以上落としているのか」と感じた。
- ストラテジ系:555点
- マネジメント系:615点
- テクノロジ系:715点
- 総合評価点:665点
なお、合格基準は以下の通り。
- ストラテジ系:300点以上/1,000点
- マネジメント系:300点以上/1,000点
- テクノロジ系:300点以上/1,000点
- 総合評価点:600点以上/1,000点
さすがに初歩の試験なので、難しいとは思わなかったが、合格と言う結果から慢心せず、「ITパスポートで問われる知識ですら、3割以上点数を落としているんだぞ」と自分を脅すようにして、その後の情報セキュリティマネジメント試験、応用情報技術者試験へと進む気力を出すよう、自分を叱責した。
ITパスポート合格後の資格ステップアップ体験談
社会人になって受けるのも恥ずかしいくらいの試験ではあるが、受験したことも無いのも恥ずかしいと思い、行動に移したことは正解だった。その後、順調に情報セキュリティマネジメント試験、応用情報技術者試験を受け、見事一度で合格している。
このITパスポート試験は、自分にとって“合格”よりも“出発”の象徴だったのだと思う。
応用情報技術者試験への挑戦の過程は以下記事にまとめてある。